2021.09.13

オープンバイトに対する矯正治療

こんにちは。代々木駅前歯科の馬場です今回はオープンバイト(開咬・かいこう)に対する矯正治療についてお話しします。

まずはじめにオープンバイト(開咬)とはなんでしょう?

簡単にいうと前歯が当たらない状態のことをいいます。

通常、奥歯を噛んだ時に前歯は噛み合うかほんの少し、若干の隙間が開くものなのですが、オープンバイトの場合は上下の前歯同士が当たらず、大きな隙間が空いてしまいます。
前歯に隙間があると

①審美的な問題 

歯が噛み合ってないので不自然にみえる。自分でも気にしている方が多いので、写真撮影や人と会話をする時など、なかなか自分に自信が持てなくなってしまいます。

②食事がしづらい 

前歯で噛み切ることができず食事がしづらいので、十分に食事を噛まないまま飲み込んでしまい胃腸に負担をかけている方も多いのです。

③奥歯に負担がかかる

前歯が使えない分、奥歯でばかり噛んでしまうため負担が大きくなり奥歯が早くダメになってしまったり、詰め物や被せ物がかけたり取れたりしやすくなります。


④発音の問題 

歯の隙間から息が漏れてうまく発音できないため喋りづらくなります。

⑤虫歯になりやすい

口を開ける癖がついているので口呼吸を普段からするようになり口の中が乾燥します。そうすると虫歯を防いでくれる唾液量も減るため、虫歯のリスクがぐんと上がります。

⑥病気になりやすくなる

上記と同じく、口呼吸をすることにより本来なら鼻腔内で防ぐことのできたはずの細菌やウイルスをうちから直接取り込んでしまいやすくなるため、風邪やインフルエンザ、扁桃炎になるなど、全身の状態にも影響してきてしまうのです!

じゃあ、前歯が当たるように奥歯の噛み合わせを削ったら調節出来るのでは?と考える方もいるかもしれませんが、それはいけません!
元々当たる場所が少ないのに奥歯を削ってしまうとさらに噛めるところが少なくなり、さらに悪化してしまうからです。銀やセラミックの被せ物をしたときに噛み合わせの調節をされるかと思いますが、オープンバイトの場合はこれと異なるのです。


オープンバイトになる原因はなんでしょうか?遺伝的に生まれつき骨格的な問題のある方もいますが、子供の頃の指しゃぶりや、舌の使い方の問題、顎関節の変形が起こって後天的にオープンバイトになる方が多いようです。

今回ご紹介する患者様は長年オープンバイトに悩んでおられ、治療相談にいらっしゃいました。

まずカウンセリングにてお話を聞き、矯正治療のための検査を受けていただきました。

検査結果をもとに矯正医とのお話の結果、ワイヤー矯正にて治療を開始することになりました。

前歯の傾斜があり、比較的軽度のオープンバイトの症例でしたので、一部抜歯は必要でしたが、外科手術ではなくワイヤー矯正のみで治療ができました。

ただし、この方は舌を前歯につける癖がありましたので、矯正医の指導のもと、正しい位置に舌を置くトレーニングも並行して行っていただきました。費用は表側矯正装置代と保定装置代を合わせて¥632,000、期間は約1年半ほどでした。
ワイヤーを外した後は歯が元の位置に戻ろうとする力(後戻り)が働くので、保定装置というマウスピースのような装置を一定期間装着していただくのと、引き続き舌を前歯に押し付けないよう気をつけていただく必要があります。

↓ 治療後の写真


治療後は気になっていた発音の悪さや食事のしづらさも改善され、とても喜ばれていました。

お口のお悩みは自然に治るものは少なく、どちらかというと悪化してしまうものが多いです。悩みが大きくなる前に、ぜひ一度ご相談にいらしてください!スタッフ一同、全力でお手伝いいたします!

代々木駅前歯科・代々木駅徒歩10秒・新宿・渋谷区・インプラント・矯正・審美専門医在籍

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