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2025.12.04
ザイゴマインプラントのトラブルと失敗を学ぶ📚
こんにちは!院長の内田です。
先日ハワイの医療研修センターで行われたインプラント治療のための解剖実習に参加して来ましたのでご報告いたします。
世の中の歯医者さんは、歯科大学を卒業するまでに必ず一度はご献体での人体の解剖実習があります。
ただ人体の仕組みはとても複雑で、一度の授業で理解できるものではありません。私も歯科医師になってから5回ほど解剖実習をしてきましたが今回は6回目です。
この研修センターは、アメリカ合衆国の法律に基づいて提供していただいたご献体で、世界中のドクターが実習を行うことが可能です(センター長は大阪大学の外科医!)
今回はこちらでザイゴマインプラントの研修を受けてきました。
一般的なインプラント治療期間は2-4ヶ月ですが、まったく歯のない患者さん(無歯顎患者さん)や多くの歯がボロボロになってしまった患者さんは、弱くなってしまった顎の骨を補強するために、予め骨造成(骨を増やす)術が必要になることが多く、治療期間が一年を超えることも珍しくありませんでした。その間は歯がない期間を我慢してもらう必要がありました😢
そこで開発された技術が『all-on-4』に代表される『即時荷重法』です。これは4-6ヶ月程度で治療が終わるだけでなく、手術当日に歯が復活する革新的な方法です。この治療を受けられた患者さんには、長年悩まれてた歯の悩みが1日にして解決するわけですから、嬉しくてびっくりして涙を流す方もいらっしゃいます。ただ、この方法もできないくらい顎の骨が痩せてしまった患者さんもいらっしゃいます。
そんな患者さんのために開発された方法がザイゴマインプラント治療です。細かい術式の説明は割愛しますが、この治療法は顎の骨がかなりやせてしまっても1日で歯を復活させることができます。普通のインプラント治療と違い、まだ開発されて間もないため(と言っても30年以上の歴史はあります)、日本でも世界中でも、この治療ができる歯医者さんはかなり少数です。
今回は食事の時間も惜しんで勉強してきました!
実習はもちろんのこと、日本全国から参加された勉強熱心な先生方からもたくさんの刺激を頂いて帰ってきました。
この場をかりて、実習環境をご提供くださった関係者各位、また休憩時間もぶっ通しでお付き合いいただいた仲間の先生方、私が不在でも安心してクリニックを任せられるスタッフたちに深くお礼を申し上げます。実習終わって急いで帰ったからお土産忘れてすんません🙏