2024.06.25

治療期間・回数

こんにちは東京代々木駅前歯科・矯正歯科・口腔外科の中根 宏です。

今回は、「治療期間・回数」をテーマについてお話ししたいと思います😄

「この虫歯の治療、なかなか終わらないけれど、あと何回かかるんだろう」

「来月出張だけど、それまでに終わるかな」

皆さんの中にも、こうした疑問や不満を持たれたことがある方、多いのではないでしょうか?

インターネットで検索しても、こういった期間や回数に関するサジェストが上位に入る事が多いのが現状です。

では、実際どういった場合に治療期間や回数が増えるのか、また、どうしたら少なくできるのかについて考えてみましょう。

◇虫歯が進行している場合

虫歯が進行するほど、治療の回数は増えます。

小さな虫歯であれば、お口の中で直接プラスチックを詰める治療1回で終了となることもありますが、虫歯が大きかったり、強度が必要な部位では、歯型を採って詰め物を技工所で作成する必要があり、治療回数が2~3回に増えます。

更に虫歯が進行し、歯の神経まで感染を起こした場合、神経をとる治療(根管治療)が必要になります。

根管治療とは、ファイルと呼ばれる細い針で感染した神経や歯根の中の根管をキレイにし、菌が繁殖しないように薬を詰める処置のことを言い、細い針や薬を使い手作業で少しずつ感染物質を取り除いていくため時間がかかります。

また、虫歯があまりにも大きい場合、抜歯が避けられないこともあります。

その場合にも、基本的には抜歯した部位の組織の回復を待つ必要があるため、治療期間は延びます。

◇歯周病が進行している場合

歯周病治療では、口の中の歯垢や歯石を取り除く事が必要になり、治療回数はその付着している量によって変化します。

放置期間が長く、歯周ポケットの奥深くに歯石が付着している場合は、さらに歯肉の手術などが必要になり治療回数が増える場合もあります。

歯周病治療は、家で例えるのであれば基礎工事にあたります。

ぬかるんだ土地に立派な家を建てても長く保たないのは明らかなように、口腔内の健康にとっても、大切な歯を支える基本となる治療なので避けては通れません。

歯石をためてから歯科医院を受診すると、どうしても治療回数が増えてしまいます。

◇治療計画の問題

最初に治療計画を立てず、場当たり的に治療を行うと効率が悪く、治療回数が増えてしまいます。

あらかじめ順序立て、効率の良い治療計画を立てることが治療回数・期間の減少につながります。

しかし口腔内の破壊が進み、様々な治療が必要な場合はどうしても治療回数が増えてしまいますので、早めの受診を推奨します。

◇アポイントメントシステムの問題

飛び込みの患者様が入ったりや、患者様の遅刻等、予約診療が正確に行われてない場合、他の誰かにそのしわ寄せがいきます。

そうすると、その方の治療時間は短くなり、治療も計画通り進まず回数が増えてしまいます。

また、特に保険診療の場合、一人あたりの治療時間の設定が10~15分と短いクリニックもあり、治療回数は当然増えます。

治療によっては、仮蓋を外す等、同じ処置を毎回行なうものもあり、短い診療時間で回数が多くなると時間効率が悪くなります。

いかがでしょうか?

お口の中の病気は虫歯や歯周病など様々な要因が絡んで起こることが多く、一口腔一単位という考えで治療を行なう必要があります。

また口の中の治療の多くは薬を出すだけで治ることはなく、何かしらの処置(削る、詰める等)が必要となり、回数がかかりやすい特性があります。

長期間歯科医院を受診していない場合、ほとんどの方に虫歯や歯周病がみられ、その期間に比例して必然的に通院回数と時間の負担も増えていきます。

ですので、定期的に歯科医院で検診を受け常に口腔内を清潔に保つことが、通院回数や時間の負担を減らす一番の近道です。

それでも、様々な理由で、どうにか短期間で治療を終えられないかお悩みの方もいらっしゃると思います。

最後に、そのお悩みを解決した当クリニックでの一例を紹介したいと思います。

《患者様》

49歳 男性

《お悩み》

海外から一時帰国中。

食いしばりが気になる。

また、悪いところがあれば治療したいが、今回は約2週間しか滞在できない。明日から約1週間は東京にいない。

《当クリニックを選んだ理由》

ホームページを見て。

《治療プラン》

食いしばりに対してはボトックス治療で対応。

左上の前から4番目の被せ物の下に虫歯。他にも問題のある歯は存在するが、今回はこの歯に絞って治療する。

神経はないが、感染を起こしているため再度神経の治療が必須。

その後、型どりをして被せ物を作り直す必要があるため、通常は4~5回かかる。

《実際の治療期間》

当日を含め、2回。

午前中にボトックス治療(次回帰国時にチェックアップ予定)。

午後に、他の患者様を圧迫せずに長時間診療が可能な席が確保できたため、

被せ物土台の除去、根管治療、土台を建て形を整え型をとり、仮歯を作って装着

2週間後、新しい被せ物を装着して終了。

《掛った費用》

約¥200,000

《その後いらっしゃった際の感想》

問題なく使えている。CTで予後も確認できて安心している。

今後は日本にいるので他の治療も進めていきたい。

 

 

もちろん、急性炎症(痛みや腫れ)がある場合や、既にアポイントが埋まってしまっている場合など、このようにスムーズに治療が進まない場合もあります。
ただ、可能な限り患者様の事情に寄り添って、治療計画をご提案できればと当クリニックでは考えております。

⭐️歯並びが心配。
⭐️矯正治療を早く始めたい。
⭐️来院回数をなるべく少なく治療したい。
⭐️歯になっているのではないか。

なんでも大丈夫です!気になる事や、少しでも興味のある方は一度カウンセリングにお越し下さい。😄

東京代々木駅前歯科・矯正歯科・口腔外科
・代々木駅徒歩10秒・新宿・渋谷区・インプラント・矯正・審美専門医在籍

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